
「網」と一言で言っても、その背景には、材料、設計、製造、現場対応、そして顧客との信頼関係があります。
今回の備後支部6月例会では、
結び目のない「無結節網」のトップメーカーである日東製網株式会社様を訪問し、
同社のものづくりと事業展開について学びました。
当日は大雨の影響により、高速道路の通行止めや在来線の大幅な遅れもある中での開催となりましたが、
多くの皆さまにご参加いただきました。
また、日東製網様には、工場内の電光掲示板に
「歓迎 中国地域ニュービジネス協議会 御一行様」
と表示していただくなど、温かくお迎えいただきました。
日時:2026年6月26日
訪問先:日東製網株式会社
内容:工場見学・講話・質疑応答

6月26日、備後支部では、日東製網株式会社様を訪問し、会社紹介、工場見学および質疑応答を実施しました。
日東製網様は、漁網などの網製品と関連資材の製造・販売を手がける総合メーカーです。
なかでも、同社を代表する製品が、結び目のない「無結節網」です。
会社紹介では、創業者が無結節網の製造に成功して以来、漁業・水産分野を中心に、
スポーツネット、防災ネット、陸上分野など、
さまざまな領域へ「網」の可能性を広げてこられた歩みについてご紹介いただきました。
工場見学では、日東製網様独自の機械によって網が編み上がっていく様子を間近に見学しました。
ペレットから押し出し成型によって糸をつくり、その糸を段階的に伸ばして強度を高め、
さらに編み、用途に応じて製品へと仕上げていく工程は、普段目にすることのないものづくりの現場でした。
また、漁場や用途に応じたオーダーメード品を、手作業も交えながら仕上げていく様子も見学しました。
材料から製品までを一貫してつくる体制と、長年培われた現場の技術力に、多くの参加者が驚きと関心を寄せていました。
質疑応答では、日東製網様の事業やものづくりについて、参加者から多くの質問が寄せられました。
特に印象的だったのは、漁網が単なる規格品ではなく、
魚種、漁場、水深、潮の流れ、漁法などに応じて仕様が変わるという点です。
同社では、営業担当者が実際に船に乗り、網の状態や漁場の状況を確認しながら、
漁師の方々と一緒に最適な仕様を考えていくとのことでした。
単に「網を売る」のではなく、現場に入り込み、顧客の課題を理解し、
用途に応じた提案を行う姿勢は、参加者にとって大きな学びとなりました。
また、国内水産業を取り巻く環境変化を踏まえた海外展開や、
スポーツネット、防災ネット、土砂災害対策など陸上分野への展開についてもお話しいただきました。
「網」という技術を軸にしながら、社会の変化に合わせて用途を広げ、
新たな価値へつなげていく取り組みに触れる機会となりました。
参加者からは、
といった声が寄せられました。
また、工場見学や質疑応答を通じて、日東製網様の「技術力」だけでなく、
現場に寄り添う提案力、働く環境づくり、技術継承への取り組みなど、多面的な学びを得る機会となりました。

備後支部では、 単なる講演や交流にとどまらず、
「接続 → 連携 → 新事業」
へとつながる場づくりを進めています。
今回の例会では、100年を超える企業が、独自技術を磨きながら、
顧客課題に寄り添い、時代の変化に対応していく姿に触れることができました。
「自社の強みをどのように磨き、どのように次の価値へつなげていくか」。
今回の学びが、参加企業それぞれの新たな挑戦や価値創造につながることを期待しています。
このたび、工場見学およびご説明にご協力いただきました
日東製網株式会社の皆様に、心より御礼申し上げます。
大雨の中での開催となりましたが、参加者を温かくお迎えいただき、
また、貴重な現場見学と丁寧なご説明の機会をいただきました。
参加者にとって、多くの学びと気づきを得られる貴重な機会となりました。
誠にありがとうございました。

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