中国地域ニュービジネス協議会

2026年9月 活動報告

本業を磨きながら、次の成長をどう育てるか —— 広島化成株式会社を訪問しました

 

企業を取り巻く環境が大きく変化する中、今ある事業を磨きながら、次の成長をどう育てていくか。

今回の備後支部9月例会では、ゴム・樹脂の技術をベースに、
自動車部品やシューズなど幅広い事業を展開する広島化成株式会社を訪問しました。

工場見学では、自動車用シーリング部品のものづくりに加え、
AIやカメラを活用した検査、自動化・省人化、現場発の設備改善などを見学。

さらに宮地社長から、人口減少や人手不足、市場環境の変化を見据えた今後の経営についてお話しいただき、
現場と経営の両面から「本業を磨きながら、次の成長をどう育てるか」を考える機会となりました。


■9月例会 概要

日時:2026年9月25日(金)
訪問先:広島化成株式会社
内容:会社・事業紹介・工場見学・講話・質疑応答


■ものづくりの現場から学ぶ

工場見学では、自動車用シーリング部品の製造現場を見学しました。

シーリング部品には、水の侵入を防ぐだけでなく、遮音性や外観などさまざまな機能が求められ、
自動車の軽量化に対応するため、材料や断面形状にも工夫が重ねられています。

また、カメラとAIを活用した検査や搬送の自動化、既存設備に自社で考えた仕組みを加えた設備改善など、
生産性と品質を高めるためのさまざまな取り組みをご紹介いただきました。

市販の設備を導入するだけではなく、設計・生産技術・製造などが部署を越えて知恵を出し合い、
現場に合った仕組みを自分たちでつくり上げている点も印象的でした。

日々の改善の積み重ねの中に、自動化やデジタル技術が自然に取り入れられている現場を間近で見ることができました。


■10年、20年先を見据えた経営

工場見学後は、宮地社長から、
広島化成のこれまでの歩みと今後の経営についてお話しいただきました。

人口減少や人手不足、産業構造の変化、
工場設備の老朽化など、企業を取り巻く環境が変化する中、
10年、20年先を見据えて会社の将来を考えることの重要性をご紹介いただきました。

生産性を高めるための自動化やDXに加え、
既存事業を取り巻く市場の変化を捉えながら、
これからどの分野を伸ばしていくのか、
新たな事業をどう育てていくのかについてもお話しいただきました。

工場で目にした日々の改善と、その先にある会社の将来を考える経営。

今回のテーマである「本業を磨きながら、次の成長をどう育てるか」を、
現場と経営の両面から考える時間となりました。

また当日は、広島化成の新規事業から生まれた株式会社マイナス600ミリボルトより、
参加者へ同社製品の水素水をご提供いただきました。

株式会社マイナス600ミリボルトは、
中国地域ニュービジネス大賞の過年度受賞企業であり、中国NBCの会員企業でもあります。
新規事業から生まれた製品を実際に手にする機会にもなり、
蒸し暑い中での工場見学ということもあって、参加者にとってうれしいお心遣いとなりました。


■異業種だからこそ生まれる気づきとつながり

今回の例会では、見学後の交流からもさまざまな気づきが生まれました。

懇親会では、金属加工業では現在もFAXでのやり取りが多く残っているという話題も。

ひと口に「DX」といっても、業種によって商習慣や置かれている環境は異なります。
異なる業種や立場の参加者が同じ現場を見て語り合うことで、
それぞれの業界の「当たり前」の違いを知る機会にもなりました。

また、地域の人材をめぐるつながりもありました。

今回参加されたオペラワーク機構理事・福山市立大学の前山名誉教授は、
以前、学生とともに広島化成を訪問されています。
そして今回、見学の案内や運営に携わってくださった若手社員の方が、
福山市立大学の卒業生で、前山名誉教授の教え子だったことも分かりました。

地元の学生が地域の企業を知り、地域で働き、今度は企業側として来訪者を迎える。
地域の中で人と企業がつながっていく姿を感じる一幕となりました。

さらに当日は、山田支部長に加え、前支部長のポエック株式会社・来山会長も急遽参加。
冒頭には、その前に備後支部長を務めた広島化成株式会社・宮地会長も顔を見せ、
歴代3代の備後支部長が顔をそろえる場面もありました。


■参加者の声

参加者からは、

  • 業務効率化を社員が積極的に進めているのがすごいと思った
  • 現場での自動化・AGVプログラムの内製化や、部署を越えた横断的な助け合いの文化が印象に残った
  • 省人化の推進とともに、外国人材の活躍とその環境づくりに大きな感銘を受けた
  • AI化・自動化など、自社でも取り入れてみたいと感じた

といった声が寄せられました。

また、アンケートでは多くの参加者から高い評価をいただくとともに、
「自社でも取り入れてみたい」との声や、広島化成との情報交換、
参加者同士での交流を希望する声も寄せられ、
今回の学びを次の行動につなげようとする反応も見られました。


■備後支部の取り組み

備後支部では、単なる講演や交流にとどまらず、

「接続 → 連携 → 新事業」

へとつながる場づくりを進めています。

今回の例会では、広島化成のものづくりと経営を学ぶだけでなく、
異なる業種の「当たり前」を知ること、地域の大学と企業のつながり、
そして備後支部を通じた人と人とのつながりへと、さまざまな交流が広がりました。

「現場を見て、違いを知り、人がつながる」。

今回の学びや出会いが、参加企業それぞれの新たな挑戦や連携につながることを期待しています。


■ご協力ありがとうございました

このたび、会社・事業のご説明ならびに工場見学、講話にご協力いただきました
広島化成株式会社の皆様に、心より御礼申し上げます。

製造現場での丁寧なご説明から、将来を見据えた経営についてのお話まで、
参加者にとって多くの学びと気づきを得られる大変貴重な機会となりました。

また、株式会社マイナス600ミリボルトからは水素水をご提供いただくなど、
参加者への温かいお心遣いもいただきました。

誠にありがとうございました。

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